取り終えた糸は真綿が入っていた紙に包みます。
糸ボッチはタコ糸やしつけ糸で十の字に結わえますが、輪ゴムでとめても構いません。
取り終わりが上になるように糸を紙の中央に置き、包み紙の四隅を中央に向かって折ります。
糸がかさ高で包みづらい場合は、掌(てのひら)で真上から糸を押さえながら包むと楽です。
糸の量が少ない場合は紐やゴムの力で包み紙と一緒に中の糸がぐしゃぐしゃにならないよう、無理せず包み紙をマスキングテープでとめたり、厚紙に挟み込んで納品してください。
糸質の劣化、変色、カビを予防するため、包み終えた糸を昔は10日程家の軒下に吊るし、風を当てていたそうですが、現代の流儀としては取り終えたばかりの糸は湿気がありますので、おぼけの中で十分乾かしてからお包みになることを切にお願いします。