本場結城紬と手つむぎ糸

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「本場結城紬と手つむぎ糸」

世界に誇る日本の絹織物「本場結城紬」。この本場結城紬に欠かせないものが真綿から人の手でつむぐ、手つむぎ糸です。

二千年におよぶ産地の歴史。いにしえの人の思いをつなぐようにタテ糸・ヨコ糸ともに手つむぎ糸が用いられ、着る人を虜にするその布はまるで真綿本来の良さを着心地に写し取るかのような風合いです。軽く、温かく、心地よく、着始めの見た目の素朴さ、永くご愛用いただくと生地表面に絹本来の艶が出てきます。

江戸時代後期に始まる「絣(かすり)」柄により、職人たちが腕を競い、繊細で高度な技術の反物が次々生み出されてきました。おのずと糸への要求も高くなり、品質も向上しました。

時代が移り人の暮らしが多様化する今も、産地では変わらず職人を鼓舞するような細く、平らで、丈夫な手つむぎ糸が求められています。