芋桶(おぼけ)

 

「おぼけ」芋(いも)の桶(おけ)と書いて、こう呼びます。以前はさわらや杉材の、風合いの良い桶がありましたが、職人さんが減り、最近ではそうした品は簡単に入手出来なくなってしまいました。

 

おぼけは、素材が紙や木の、平らな丸底のものがお勧めです。

何より、結城の手つむぎ糸は撚糸にくらべ、糸どうしの絡み付きが強く、扱いに注意が必要だからです。

 

・おぼけの中の糸は必要以上に触れないように。(糸がワタばんでしまいます。)

・取り貯めた糸の層を乱さないように。(糸が複雑に絡み合ってしまいます。)

・気が付かずおぼけの外に飛び出してしまった糸はそっとおぼけの内側の縁に寄せて置くように。(同上)

・陰干しや柔らかい布での乾拭きなど、おぼけは定期的なお手入れを欠かさないように。

(カビの発生や糸の変色の予防になります。)

 

この4つをどうか心がけてください。

 

※トップ画像

・「奥順のおぼけ」紙製 高さ 20 × 外径 20.5 (cm)価格 ¥1,500 (税込/送料別)

 

・「おぼけ」木製 現品販売 高さ 18.5 × 底外径 23 (cm)価格 ¥4,500 (税込/送料別)