名人の綿先

短時間でも、できたら糸取りは毎日の作業にしたいです。

それが上手になるコツのような気がします。

習い事や、スポーツに通じる感覚的なものですが。

そしてふとした時、今まで出来なかったことが出来たり、気づかなかったことが分かるようになります。

 

産地の先輩たちが教えてくれることは沢山あります。

上の写真は社内に眠っていたポスター。

結城紬のPRのため、遠い外国にも行ったことのある美しい写真です。

おぼけの中の糸は、結城紬の手つむぎ糸のお手本のような品。

 

糸取りを初めて1年半ほどした頃、ふとした瞬間、このポスターの糸がどうしたら

取れるかわかりました。気が付くと苦労なく。

 

そして改めてこの写真を見て気づきました。

これは糸取りの名人。その方のすごさは糸ばかりでなく、綿先にあります。

共感いただける方があればうれしいです。

そして、奥順で糸取りを学ばれているみなさんと、この感動をできるだけ多く分かち合えたならと思っています。